北海道の自伐型林業とは

~広葉樹の長伐期施業で持続的森林経営~

北海道の森林面積は554万haで全国の森林面積の約1/4を占めており、そのうち天然林が約68%の面積を締め、全国平均と比べ、天然林が豊かです。
樹種別には上位1位、2位の樹種に注視します。シラカンバに代表されるカンバ類は8647万㎥、ミズナラに代表されるナラ類が5520万㎥の蓄積量を誇り北海道全域に分布しています。これらは、薪、炭、ホダ木、用材、樹皮、樹液等の利用により、森林の付加価値を創出する事ができ、特にミズナラ・ウダイカンバ(メジロカバ・マカバ)ダケカンバ等の広葉樹は長伐期施業により大径化させることで木材の価値を最大限に高め、森林環境の持続的な保全に最も有効な手法と言えます。
ミズナラは樹齢60年を超えると、1本の樹から用材、薪炭材、ホダ木が採取できそれらを複合的に販売することで補助制度に依存しない林業経営が実現します。また、原木の品質に難しい制限のない薪や木炭等の事業では伐採手段を主伐(皆伐・択伐)にこだわらず、除間伐材でも十分に対応可能です。
優良樹木を長伐期により高級用材向けとし残し、将来の事業展開を描く事は広葉樹施業の醍醐味でもあります。

~針葉樹の可能性も~

自伐型林業の最大の特徴は長伐期・多間伐です。北海道の人工林は50年程度で皆伐し植林を繰り返すのが主流です。それに伴い手荒な伐採や地拵えによる土砂流出等が発生しています。
50年程度で皆伐することが多いのは、木材としてやっと収穫可能になったことと、平均成長量がこの頃に最大となるからですが、この考え方は成長量のみを重視し、環境との調和や木材としての品質を無視したものです。また、高齢級林分のデータが集まるに従い、高齢級になっても旺盛に成長を続けることが明らかになってきています。
カラマツは寿命が長く、長伐期-大径材生産が可能ですし、林内が明るいので広葉樹との混交林施業もし易いです。
トドマツは寿命がやや短く腐朽に留意しなければなりませんが、天然更新し易く、択伐-天然更新施業や北海道の原植生である広葉樹との混交林施業も可能です。
やっと木材として収穫できるようになったのに50年生程度で皆伐してしまうと、振り出しに戻ってしまい、再造林-下刈と手間と経費ばかりが掛かってしまいます。針葉樹林も長伐期に転換していく事で、コストを下げ、永続的に収入を得ていく健全な森林経営が可能になります。

事例紹介

◆ミズナラの長伐期施業<大西林業>


動画で見る里山カレッジ(自伐塾)

自伐塾の紹介





> Youtubeチャンネルへ



©2024 北海道自伐型林業推進協議会

arrow_circle_up