【新たに歩み始めた北海道の自伐林業家たち】 宇井 たかし さん(伊達市大滝区)

2020年7月5日

なんだかタイミングよく、山が急に集まったんです。と宇井さん。

数年前に新聞の記事で自伐型林業を知り興味を持ち、更に交流のある壮瞥町の笠井さんから自伐型林業を始めた話を聞いたそう。
宇井さんは伊達市大滝で便利屋業を営んでいて、便利屋業の一環として空いた時間で自分で山も管理できて、地域の盛り上げもやってみたかったので、始めることにしたという。

2020年から地域活性化団体『シンタ』という団体を立ち上げ、地域の仲間で構成していて、なんとすでに9名もいるそう。

2019年度の研修に参加し、活動開始するために色々準備を進めていた途中、住まいの地主から『山あるんだけど、宇井さん使ってくれないかい?」と突然オファーがきて、家のすぐ近くの約13haの山林を譲り受けることに、さらに山を持つ仲間から「それならうちの山もやってよ。」と合計約17haの活動拠点を確保することができたそう。

シンタの森のメンバーは、宇井さんの元同僚や友人、地域でつながりのある方々。
お小遣い稼ぎで活動しにきてくれる方・環境意識から・面白いから・もうすぐ退職して山やりたい方・宇井さんのお手伝いしたい・山が好きだなどなど、とにかくみんなの明るい雰囲気を感じました。
宇井さんの人柄に仲間や山が集まってきたんではないかと取材の際、感じました。

一体どんな人かというと、札幌出身でバドミントンで大学推薦を狙っていたが、ならず、19歳の宇井さんは自給自足に憧れ、田舎暮らしを目指し、父親友人で有機農業をしている方の元で農業修行を大滝で開始、しかし実際に覚悟を決めて住む勇気が持てず、沖縄に住んだり、阪神大震災のボランティアに行ったりしているうちに、自然環境に対する意識が芽生え、やっぱり自然豊かな大滝に住むぞ!となり24歳の時に大滝に住み始めた。
引っ越しの最中に有珠山が噴火し、煙がモクモク出てる中、かたずけをしたという。
それから農業したんですね?という質問では、やはり自身が農業で食べていくというのは相当大変と感じていた頃、横浜市から大滝に移住し、ケーキ屋さんをやっていた現在の奥様に出会い結婚。
半農半Xではないが、宇井さんが畑をやりつつ、便利屋業で収入を得え、さらにケーキ屋の奥様ができた作物を使いケーキや焼き菓子を作るというスタイルに落ち着いたそう。

宇井さんは以前、農家の手伝いや、有機物を肥料化する工場で働いたり(これも環境にまつわる事業と思う)、ゴルフ場の開発現場で働いていたそうです。
ゴルフ場では、伐倒や草刈りする仕事が多くチェーンソーや刈り払いの修行に結果的になったという。
また、伊達市議会議員選挙(大滝選挙区)にも立候補したけど、奇しくも落選。そういった経験が後々、結果として便利業へ発展したとも言えるし、仲間が多い理由と、澤田は感じました。

宇井さんが所有しているシンタの森では、現在作業道を敷設し、笹刈りを施しています。
簡単に人が森の奥に入れるようにし、林業だけじゃなくて、環境教育や地域活性化を促すフィールドとしても使っていきたい。
山仕事で新たな雇用を作りたい。
今後は雨が降っても薪作り等ができる作業場を作りたい。
山菜・キノコ等山の幸も採れる森にしたい。
山は気持ちいいし、そしてさらにお金まで稼げるんだから、山は最高。子供が大きくなれば、もう山にどっぷりに生きたいとのこと。と宇井さん。

農業では苦心を抱いたが、話を聞いていて、真逆の捉え方なんだなと思いました。

宇井さんの子供の頃の3つあった夢は、駄菓子屋さんになること、オリンピック選手になること、ユンボを使いこなすこと、だったそうで、夢が一つ叶うとも教えてくれました。

澤田の直感では、シンタの森は今後伸びていくコミニティという気がしています。
とにかくみんな楽しそう。
でも仕事ぶりはみんな一生懸命でした。

※「シンタ」とはアイヌ語でゆりかごの事。ゆりかごのような心地いい森にしたくて名付けたそう。

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